「美食の都」であり「絹の街」でもあるリヨン。だからこそ、お土産選びはとても楽しい街です。鮮やかなピンクのお菓子から、リヨンらしい絹のスカーフまで、ここでしか出会えない名品がそろっています。
ただし、ひとつだけ注意が必要です。ソーセージなどの肉製品は、日本に持ち帰ることができません(後半で詳しく解説します)。この記事では、本当に喜ばれて、きちんと持ち帰れるリヨンのお土産を10種類、買える場所と持ち帰りの注意点とあわせて紹介します。
この記事を書いた人
リヨン出身のフランス人。日本在住。日本人旅行者向けに、初めてのリヨン旅行で迷いやすいポイントをわかりやすく紹介しています。
甘いお土産(鉄板!持ち帰りも安心)
リヨン土産の主役はやはりお菓子。日持ちもよく、軽くて、税関の心配もありません。まずはここから選べば間違いありません。
1. プラリーヌ・ローズ(pralines roses)

写真:Voisin 公式サイト
リヨンを象徴する、目にも鮮やかなピンクのお菓子。アーモンドをピンクの砂糖でコーティングしたもので、そのまま食べても、タルトやブリオッシュに使われることでも有名です。本家は1897年創業の老舗ヴォワザン(Voisin)。リヨンらしさ満点で、見た目のインパクトもあり、配るお土産にぴったりです。
2. クッサン・ド・リヨン(Coussin de Lyon)

写真:Voisin 公式サイト
「リヨンのクッション」という意味の銘菓。淡い緑のアーモンドペーストで、チョコレートガナッシュとキュラソーを包んだ上品な一粒です。その形と名前は、リヨンが誇る絹(シルク)のクッションにちなんでいます。ヴォワザンが考案した唯一無二のお菓子で、リヨン土産の「顔」ともいえる存在。化粧箱入りは贈り物にも最適です。
3. ココン・ド・リヨン(Cocon de Lyon)
「繭(まゆ)」を意味する、これも絹の街リヨンらしいお菓子。やわらかな黄色のアーモンドペーストの中に、ヘーゼルナッツのプラリネ、オレンジピール、キュラソーを忍ばせています。上品な甘さで、クッサンと並ぶリヨンの定番菓子です。
4. ショコラ(chocolat)
リヨンはチョコレートの名店ぞろい。なかでもベルナシオン(Bernachon)は、カカオ豆からチョコレートを自家製造する世界的な名店として知られます。ヴォワザンやセーヴ(Sève)も人気。少し贅沢な自分用や、特別な相手へのお土産におすすめです。
5. パピヨット(papillote)
きらきらした包み紙に入ったチョコレートやフルーツゼリー。じつはパピヨットはリヨン発祥で、包み紙の内側にはことわざや小話、なぞなぞが印刷されているのが特徴です。クリスマス時期の定番でもあり、遊び心のあるお土産として喜ばれます。
食品のお土産(持ち帰りに注意が必要)
リヨンらしい食品も魅力的ですが、日本の検疫ルールに注意が必要です。
6. ソーセージ・ロゼット(saucisson)⚠️
リヨン名物の乾燥ソーセージ「ロゼット」やソシソンは絶品ですが、肉製品は日本への持ち込みが禁止されています(詳細は後述)。残念ですが、これは現地で味わうのが正解。お土産にはできないと考えておきましょう。
7. ワイン(ボジョレー/コート・デュ・ローヌ)
リヨンは2大ワイン産地に挟まれた街。ボジョレーやコート・デュ・ローヌのワインは、リヨンらしい一本としておすすめです。ただし瓶は重く割れやすいので、本数は控えめに。機内持ち込みはできないため、スーツケースで緩衝材に包んで預け入れましょう。
8. プラリネ・調味料など
ピンクのプラリーヌを使った製菓材料、マスタード、はちみつなどの瓶詰めも、リヨンや近郊の味を持ち帰れるお土産です。液体・瓶物は重さと割れに注意してください。
雑貨・絹のお土産(軽くて長く使える)

写真:イメージ/Pexels
食べ物以外なら、絹の街リヨンならではの品が狙い目。軽くて日持ちの心配もなく、長く使えるのが魅力です。
9. 絹のスカーフ・カレ(foulard en soie)
リヨンは古くから絹織物(シルク)の都。職人の街クロワ・ルースには、今もスカーフやカレ(正方形のスカーフ)を手がける工房やブティックがあります(L'Atelier de Soierie、Brochier Soieries など)。上質な絹のスカーフは、かさばらず、税関の心配もなく、もらって嬉しい「特別感のあるお土産」の代表格です。
10. ギニョール・雑貨
リヨン生まれの人形劇の主人公「ギニョール(Guignol)」のグッズは、子ども向けやコレクションにぴったり。そのほか、地元の石けんや絹をモチーフにした雑貨など、リヨンらしい小物も見つかります。
どこで買う?
- ヴォワザン(Voisin):クッサン・プラリーヌ・ショコラの本家。市内に複数の店舗があり、化粧箱入りも豊富
- ヴィオレット・エ・ベルリンゴ(Violette & Berlingot):パッサージュ・ド・ラルグの老舗菓子店、レ・アール・ド・リヨンにも出店
- ベルナシオン(Bernachon):チョコレート好きなら一度は訪れたい名店
- レ・アール・ド・リヨン(Les Halles Paul Bocuse):食のお土産をまとめて探せる屋内市場
- クロワ・ルースの絹工房:絹のスカーフはこのエリアの工房・ブティックで
- リヨン=サンテグジュペリ空港:買い忘れた定番菓子は空港でも調達可能
持ち帰りの注意(日本の税関・検疫)
ここが今回いちばん大切なポイントです。
肉製品は持ち込み禁止(ソーセージ・ハム・サラミなど)
日本では、ソーセージ、ハム、サラミ、生ハムなどの肉製品の持ち込みが原則禁止されています。加熱済み・真空パック・免税店で買ったものでも対象です。違反した場合は重い罰則(3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金)の可能性もあります。リヨンのソシソンやロゼットは、現地で楽しむのが正解です。
チーズは「少量の個人用」なら持ち帰れる場合が多い
チーズなどの乳製品は、個人用で10kg以下なら検疫の対象外となる場合が多く、ハードタイプのチーズは比較的持ち帰りやすいとされます。ただしルールは変わることがあるため、心配な場合は動物検疫所の最新情報を確認してください。
割れ物・液体・重さに注意
ワインや瓶詰め、繊細なお菓子は、割れ・重さ・液体の機内持ち込み制限に注意。瓶物はスーツケースに入れて緩衝材で保護し、預け入れましょう。
まとめると:甘いお菓子と絹製品は安心、ワイン・瓶物は重さと割れに注意、肉製品はNG。迷ったらお菓子か絹を選べば失敗しません。
よくある質問
ソーセージやサラミは持ち帰れますか?
いいえ。肉製品は日本への持ち込みが原則禁止です。真空パックや加熱済み、免税品でも対象になります。現地で味わいましょう。
チーズは大丈夫ですか?
個人用で10kg以下なら検疫対象外となる場合が多く、ハードチーズは比較的持ち帰りやすいです。最新ルールは動物検疫所のサイトで確認してください。
どこで買うのが効率的ですか?
定番のお菓子はヴォワザンの店舗や、屋内市場「レ・アール・ド・リヨン」で。絹のスカーフはクロワ・ルースの工房・ブティックがおすすめです。買い忘れは空港でも対応できます。
日持ちしますか?
プラリーヌやクッサン、チョコレートなどの菓子は比較的日持ちします(賞味期限は商品により異なります)。絹製品はもちろん長く使えます。
まとめ:迷ったら「お菓子」か「絹」
リヨンのお土産は、鮮やかなプラリーヌ・ローズやクッサン・ド・リヨン、名店のショコラ、そして絹のスカーフまで、この街ならではの魅力がぎゅっと詰まっています。肉製品だけは持ち帰れないことに気をつけて、甘いものと絹を中心に選べば、もらう人にもきっと喜ばれます。
絹の歴史をもっと知りたい方は、絹織物の街クロワ・ルースの記事もどうぞ。

リヨンの食文化をもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。



