日本で暮らしながらフランスでの食事を思い返すと、私が違いを感じるのは食事のペースです。私の経験では、日本では注文から料理が届くまでが早い店が多く、フランスでは会話をしながらゆっくり食べる時間が印象に残っています。もちろん、店の種類や混み具合によっても変わります。
そんな食事の場で、席をお願いする、料理を選ぶ、会計を頼むといった用件を伝えられると安心です。この記事では、入店から支払いまでの10フレーズを、発音の目安と短い会話例で紹介します。

写真:イメージ/Pexels
レストランでの使い方メモ
フランスのレストランでは、入店・注文・お会計のそれぞれで短い一言を添えるだけで印象がやわらぎます。発音に自信がなくても、笑顔でゆっくり伝えれば十分通じます。アレルギーや苦手な食材は、予約時にも書いておくと安心です。
1. Bonjour, une table pour deux, s'il vous plaît. — こんにちは、2名です
フランスのレストランでは、勝手に空いている席に座るのはマナー違反です。まずは入り口で必ず「Bonjour」と挨拶し、人数を伝えて案内を待ちましょう。
発音:ボンジュール、ユヌ・ターブル・プール・ドゥ、シル・ヴ・プレ
使う場面:レストランやカフェに入店したとき
ワンポイント:人数部分は 1人(un/アン)、2人(deux/ドゥ)、3人(trois/トロワ)、4人(quatre/キャトル) に変更して使います。
観光客 🇯🇵


2. Avez-vous un menu en anglais ? — 英語のメニューはありますか?
フランス語のメニューは料理名が長く、解読が難しいことがよくあります。観光地のレストランや大きめのブラッスリーでは英語メニューが用意されていることが多いので、遠慮なく聞いてみましょう。
発音:アヴェ・ヴ・ユヌ・カルト・アン・ナングレ?
使う場面:席に着いてメニュー(La carte)を受け取ったとき
ワンポイント:フランス語では「Menu(ムニュ)」は定食・コースのこと。「メニュー表(品書き)」を指す場合は「la Carte(ラ・カルト)」と言うのが正式ですが、観光客には「un menu en anglais」が一番わかりやすく伝わります。






3. Je voudrais le menu du jour. — 本日のコース(定食)をお願いします
ランチタイムにお得で美味しい料理を食べたいなら「Menu du jour(本日のメニュー/定食)」がおすすめ!通常、前菜+メイン、またはメイン+デザートのセットになっています。
発音:ジュ・ヴドレ・ル・ムニュ・デュ・ジュール
使う場面:注文をするとき
ワンポイント:「Je voudrais 〜(ジュ・ヴドレ〜)」は「〜をお願いします/〜が欲しいです」という非常に便利で丁寧な表現です。






4. Une carafe d'eau, s'il vous plaît. — 無料のお水(水道水)をお願いします
フランスのレストランでは、席に着くと飲み物を聞かれます。ミネラルウォーターを頼むと有料(ボトル代)になりますが、「Une carafe d'eau(ユヌ・カラフ・ドー)」と頼めば、無料の水道水(ピッチャー)を持ってきてくれます。フランスの水道水は飲んでも全く問題ありません。
発音:ユヌ・カラフ・ドー、シル・ヴ・プレ
使う場面:飲み物を注文するとき
ワンポイント:有料の水を頼みたい場合は「De l'eau minérale(ドゥ・ロー・ミネラル)」と言います。






5. Quelle est la spécialité de la maison ? — おすすめ(名物)料理は何ですか?
メニューを見ても何を選べばいいか迷ったときは、お店の看板メニューやおすすめを聞いてみましょう。ギャルソンが喜んで説明してくれます。リヨンの郷土料理店(ブション)などでぜひ使いたいフレーズです。
発音:ケル・エ・ラ・スペシアリテ・ドゥ・ラ・メゾン?
使う場面:注文を決める前にアドバイスが欲しいとき
ワンポイント:シンプルに「Qu'est-ce que vous recommandez ?(何がおすすめですか?)」と聞いてもOKです。






6. Je suis allergique aux arachides. — ピーナッツアレルギーです
アレルギーがある場合は、注文時にしっかりと伝えることが重要です。「Je suis allergique à 〜(ジュ・スュイ・アレジック・ア〜)」の後にアレルギー源を伝えます。
発音:ジュ・スュイ・アレジック・オ・ザラシッド
使う場面:注文時に食材を確認したいとき
ワンポイント:主なアレルギー単語:卵(aux œufs / オ・ズー)、乳製品(aux produits laitiers / オ・プロデュイ・レティエ)、甲殻類(aux crustacés / オ・クリュスタセ)、グルテン(au gluten / オ・グリュテン)。






7. À point, s'il vous plaît. — 焼き加減はミディアムでお願いします
ステーキなどの牛肉料理を注文すると、ほぼ必ず「Quelle cuisson ?(焼き加減はどうされますか?)」と聞かれます。フランスの焼き加減は日本より生焼き寄りの基準なので、あらかじめ好みをしっかり伝えておくのが安心です。
発音:プール・ラ・ヴィヤンド、ア・ポワン、シル・ヴ・プレ
使う場面:肉料理を注文した直後
ワンポイント:その他の焼き加減:レア(saignant / セニャン)、ウェルダン(bien cuit / ビヤン・キュイ)。フランスの基準は少し生焼け寄りなので、しっかり焼いてほしい場合は bien cuit が無難です。






8. C'était délicieux. — とても美味しかったです
食事が終わってお皿を下げに来たときや、お店を出るときに伝えると、シェフやギャルソンがとても喜んでくれます。「Merci(ありがとう)」に添えて伝えてみましょう。
発音:セテ・デリシュー
使う場面:お皿を下げられるとき、退店時
ワンポイント:シンプルに「Très bon(トレ・ボン / とても美味しい)」と言っても十分に気持ちが伝わります。






9. L'addition, s'il vous plaît. — お会計をお願いします
フランスのレストランでは、レジではなくテーブルで会計(テーブルチェック)をするのが基本です。食事が終わったら、ギャルソンと目を合わせるか軽く手を挙げて、このフレーズでお会計をお願いしましょう。
発音:ラディシオン、シル・ヴ・プレ
使う場面:食事が終わり、支払いをしたいとき
ワンポイント:大声で「すいませーん!」と呼んだり、指を鳴らしたりするのは非常に失礼にあたるのでNGです。アイコンタクトで気づいてもらうのがフランス流。






10. Par carte, s'il vous plaît. — クレジットカードでお願いします
フランスは超カード社会。カフェでの少額の支払い(コーヒー1杯など)から高級レストランまで、VisaやMastercardのクレジットカード払いが主流です。お会計の明細を持ってきたギャルソンに、支払い方法を伝えます。
発音:パール・カルト、シル・ヴ・プレ
使う場面:支払い方法を聞かれたとき、カードを出すとき
ワンポイント:現金で払う場合は「En espèces(アン・ネスペス)」と言いますが、防犯の観点からも旅行中はカード払いが推奨されます。






よくある質問:フランスのレストラン・チップ事情
チップ(Pourboire)は必要ですか?
フランスのレストランでは、料金にサービス料(15%)がすでに含まれています(Service compris)。そのため、基本的にチップを払う義務はありません。
ただし、サービスが非常に良かった場合や高級レストランでは、お釣りの小銭(1〜5ユーロ程度)をテーブルに残していくのがスマートなマナーとされています。
まとめ
フランスのレストランで使える基本の10フレーズをご紹介しました。
- 入店したらまずは:Bonjour, une table pour deux.
- 注文の強い味方:Je voudrais 〜
- 無料のお水が欲しいなら:Une carafe d'eau
- スマートなお会計は:L'addition, s'il vous plaît.
全部を一度に覚える必要はありません。まずは、人数を伝える言い方と、注文、お会計のフレーズを選んで練習してみてください。メニューにリヨンの料理名が並んでいたら、名物料理の説明も参考になります。
買い物の場面で使う表現は、ショッピングのフレーズ集にまとめています。





