フランスでは、お店に入るときや誰かに話しかけるとき、まず一言挨拶するのがとても大切なマナーです。挨拶をしないと「失礼な人」と受け取られてしまうこともあるほど。逆に言えば、ほんの数語のフランス語を知っているだけで、現地の人との距離がぐっと縮まります。フランス語の挨拶・基本フレーズシリーズの第1回では、リヨン旅行はもちろん、フランス各地で使える基本の10フレーズを、発音とミニ会話つきで紹介します。

写真:イメージ/Pexels
この記事を書いた人
リヨン出身のフランス人。日本在住。日本人旅行者向けに、実際の現地情報をわかりやすく紹介しています。
1. Bonjour!/Bonsoir! — こんにちは/こんばんは
フランス語で最も大切な一言です。お店に入るとき、道ですれ違うとき、誰かに話しかける前には必ずこの挨拶から始めましょう。18時ごろを境に Bonjour から Bonsoir に切り替えるのが一般的です。
発音:ボンジュール/ボンソワール
使う場面:店やレストランに入るとき、人に話しかける前に必ず
ワンポイント:無言でいきなり用件を話し始めるのはマナー違反とされるので要注意
観光客 🇯🇵


2. Merci beaucoup ! — ありがとうございます
感謝の気持ちを伝える基本フレーズ。Merci だけでも通じますが、beaucoup(たくさん) を付けると、より丁寧な印象になります。
発音:メルシー・ボクー
使う場面:会計時、道を教えてもらったとき、何かをしてもらったとき全般
ワンポイント:返事は「Je vous en prie(どういたしまして)」または軽く「De rien(いえいえ)」






3. S'il vous plaît — お願いします
注文や依頼のときに添える一言。英語の "please" にあたり、これを付け加えるだけで丁寧な印象になります。
発音:シル・ヴ・プレ
使う場面:カフェやレストランでの注文、何かをお願いするとき
ワンポイント:文の最後に付けるのが基本(例:「Un café, s'il vous plaît(コーヒーを一つお願いします)」)






4. Excusez-moi — すみません
人に話しかけるときや、道を尋ねるときに使う定番フレーズです。軽く謝るときは短く Pardon も使えます。
発音:エクスキュゼ・モワ(/パルドン)
使う場面:道を尋ねる、人に話しかける、軽くぶつかったときなど
ワンポイント:Excusez-moi は「すみません(呼びかけ)」、Pardon は「ごめんなさい(軽い謝罪)」とニュアンスが少し異なる






5. Oui/Non — はい/いいえ
基本中の基本ですが、フランス語らしい発音を知っておくと安心です。Oui は語頭の「ウ」の音がポイント。
発音:ウィ/ノン
使う場面:質問への返事全般
ワンポイント:語尾を強く伸ばさず、短くはっきり発音する






6. Au revoir/Bonne journée — さようなら/良い一日を
店を出るときや別れ際のフレーズ。Au revoir だけでも十分ですが、Bonne journée(良い一日を) を添えると、より温かい印象を残せます。
発音:オ・ルヴォワール/ボンヌ・ジュルネ
使う場面:店を出るとき、会話を終えるとき
ワンポイント:夕方以降は「Bonne soirée(良い夜を)」に置き換える






7. Ça va ? — お元気ですか?
親しみを込めた挨拶で、フォーマルな Comment allez-vous ? よりカジュアルによく使われます。旅行者同士や、少し会話をした相手への一言としても便利です。
発音:サ・ヴァ?
使う場面:軽い挨拶、体調や様子を尋ねるとき
ワンポイント:返事は「Ça va bien, merci(元気です、ありがとう)」や、単に「Ça va(元気です)」でもOK






8. Enchanté(e) ! — はじめまして
初対面の挨拶。話者が男性なら Enchanté、女性なら Enchantée(発音は同じ)と綴りが変わりますが、話す分には気にしなくて大丈夫です。
発音:アンシャンテ
使う場面:自己紹介の後、初対面の相手に
ワンポイント:握手を交わしながら言うのが一般的






9. Je ne parle pas très bien français — フランス語はあまり話せません
早口で返されて困ったときに使えるフレーズ。この一言があるだけで、相手はゆっくり話してくれたり、身振りを交えて対応してくれたりします。
発音:ジュ・ヌ・パルル・パ・トレ・ビヤン・フランセ
使う場面:会話についていけないとき、聞き取れなかったとき
ワンポイント:「Pardon(すみません)」を頭に付けると、より柔らかい印象に






10. Parlez-vous anglais ? — 英語を話せますか?
フランス語が通じないと感じたときの最後の切り札。観光地では英語対応できるスタッフも多いですが、地方や小さな店では返ってくる答えが「少しだけ」ということもよくあります。
発音:パルレ・ヴ・アングレ?
使う場面:フランス語での会話が難しいと感じたとき
ワンポイント:「Un petit peu(少しだけ)」という返事が返ってきたら、ゆっくり・簡単な単語で話すと伝わりやすい






よくある質問
この10フレーズだけ覚えれば旅行は大丈夫ですか?
日常的なやり取りの基本はカバーできますが、レストランでの注文やショッピング、緊急時など、場面別のフレーズは今後このシリーズで別記事として紹介していく予定です。
発音に自信がなくても通じますか?
多少発音が違っても、挨拶しようとする姿勢そのものが好意的に受け取られます。完璧を目指さず、まずは声に出してみることが大切です。
Tu(テュ)と Vous(ヴ)の違いは?
Vous は目上の人や初対面の相手に使う丁寧な言い方、Tu は友人や家族向けのくだけた言い方です。旅行中、店員や初対面の相手には基本的に Vous を使うのが無難です。
まとめ
たった10個のフレーズでも、フランスでの旅がぐっと快適になります。
- まず覚えるなら:Bonjour(こんにちは)、Merci(ありがとう)、S'il vous plaît(お願いします)
- 困ったときに:Je ne parle pas très bien français、Parlez-vous anglais ?
- 一言添えるだけで印象が変わる:Excusez-moi、Au revoir、Bonne journée
次回はレストランやカフェで使えるフレーズを紹介します。ぜひ声に出して練習してから、リヨン旅行に出かけてみてください。









